MANUAL 器のお取り扱いについて

陶器について

陶器は一般的な丈夫で汚れにくい磁器とは異なり、脆く僅かに吸水性があるため汚れやすいものです。

ご使用になるにつれて、貫入(表面の亀裂)に色がつき目立ってくることがございますが、器の景色の変化も楽しんで頂ければ幸いです。

はじめに

器の底のざらつきが気になる場合は、目の細かいサンドペーパーか砥石で滑らかにしてください。

使い始めの新しい器は急激に水気を吸い込みますので、いきなり色の濃いものや臭いの強いものを染み込ませないようご注意ください。(コーヒー、醤油、ワイン等)

使い始めの頃は、直前に綺麗な水をしっかりと吸わせるよう心掛けください。表面が飽和状態になり汚れが染み込みにくくなります。

貫入の目止めについて

陶器には表面に細かな亀裂があり、これを貫入といいます。貫入には微細な隙間があるため、ここから色が染み込み定着します。

特に白い器は色が目立つようになります。

この染み込みを防止するために貫入の隙間を埋めて目止めする方法があります。

米などのデンプン質のものが溶け込んだお湯に器を長時間浸すことで、貫入の隙間が埋まり染み込みを抑えることができます。

目止めの手順


1.鍋に器を入れ、器が浸る量の米のとぎ汁を入れて沸騰しない程度に温める。


2.火を止めて、そのまま6時間以上おく。


3.器の表面のぬめりを水で洗い落とし、水気を拭いてしっかりと乾燥させる。


デンプン質として、お粥、小麦粉、片栗粉などを溶かしたものでも代用できます。


大きな鍋がなくて器が完全に浸らない場合は、2で何度か器を動かして全体になじませることでも効果が期待できます。

日常の扱い方

器をお使いになる直前に水を浴びせて、表面がそれ以上水気を吸わないように飽和状態にしてください。
お料理の色や臭いが器に残りにくくなります。
 

使った後は手早く台所用洗剤で洗い、拭いてしっかりと乾燥させてから収納します。

 
乾燥が不十分なまま収納するとカビの原因になります。
 

汚れた水への漬け置きは、お控えください。
 

電子レンジのご使用は、軽い温め程度にし、なるべく避けてください。

 
重みのある器は縁をつまんで持つと、負荷が大きくパキッと折れる可能性がありますので、なるべく底に手を添えて持つようにしてください。